カビが発生する理由
フッ素樹脂ベルトは食品製造工程の中で加熱工程、蒸し工程、冷却工程等様々な用途で使用されています。
フッ素樹脂ベルトは表面をフッ素コーティングしてある為、清掃などが容易にでき清潔に使用できます。
その中でも稀にカビが発生している事が見られます。
加熱工程で使用されているベルトは高温に晒されている為あまりカビ等の発生は見られませんが、蒸し工程、冷却工程は湿気も多くカビの発生が見られる事があります。
当社ではその解決策として金属等に処理をする「カビこんコート」の技術を応用しました。
ベルトで使用する材料は表面をフッ素樹脂でコーティングされている為、カビ等が発生する事はあまり見られません。
ベルト材料は広幅の材料をお客様のラインに合った寸法にカットをして加工する為、必ずカット面が発生します。また、ほつれ防止等の理由から下の写真のような補強をします。
そのカット面から製品の成分が浸透してコーティングの内側からカビが発生します。
コーテイングの内側で発生している為いくら表面から洗浄してもそのカビは落ちません。
カビ抵抗試験結果
一番カビが発生するベルト両端部(耳補強部)に抗菌・防カビ処理を施しカビ抵抗試験を実施しました。
結果は下の写真の通りです。
抗菌・防カビ処理なし
シャーレの中にはカビの発生は見られているが、抗菌・防カビ仕様を施したサンプルにはカビの発生は見られませんでした。
まとめ
試験結果の通りカビの発生を防げた事からカビの発生の防止や菌の繁殖の抑止に効果がある事が判りました。
当社で使用する抗菌・防カビ剤は、食品衛生法にも適合しており安心してご使用になれます。
また、耐熱温度も400℃以上あり耐候性にも優れていますので高温下でも継続して効果が持続します。
フッ素コーティングの中に含有されているので洗浄等をしても効果が落ちません。
ご興味のある方はお気軽にご相談下さい。
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